発達と教育のためのプレイフル・ラボPlayful Lab for Development and Education

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発達と教育のためのプレイフル・ラボ」(Playful Lab for Development and Education) は、乳幼児期から青年期にかけての発達や教育を、楽しい「遊び」を通じて支援することを目指すアウトリーチ・プロジェクトです。その実現に向けて、支援プログラムや教材の開発・研究、およびそのためのネットワーク形成を行います。具体的には、発達研究者と保育士・幼稚園教諭などの実践家との相互交流を促進し、「子ども」という存在をより深く理解するための共通基盤を整備しながら、遊びのなかで実施できる評価・支援アプローチの共同開発を目指します。また、中高生や大学生を対象に、自分の将来を思い描き、それを他者と共有するためのゲーミフィケーションツールを開発し、教育現場での活用を模索します。これらの活動を通じて、発達と教育を一体的に支援し、共生社会の実現を目指します。

このプロジェクトは、大阪大学大学院人間科学研究科 附属 未来共創センターの「IMPACT・オープンプロジェクト」(スタートアップ型) に採択されています。

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主な活動内容

イベントの開催

広く発達や教育に関わる人々同士のネットワーク形成や、関係者間の共通言語の創出・整備に向けて、不定期でイベントを開催しています。たとえば、最先端の学術知と実践知を共有し、研究者と実践家との相互理解を深めるためのワークショップの開催や、実際の「遊び場面」を科学的に分析し、開発したプロダクトを定量的に評価できるようにするための解析セミナーの開催などを行っています。過去に開催したイベント例をご紹介します。

【ワークショップ】

  • ボードゲーム「DAIGAKU」が教育に示す可能性 (2025年3月2日)|ゲーム教育の専門家と一緒に、大学生活を疑似体験するボードゲーム教材「DAIGAKU」がもつ教育的価値や学習プロセスへの示唆を議論するワークショップを開催しました (関西ゲームと学び研究会 第1回公開研究会として実施)。共催:関西ゲームと学び研究会
  • 理想の大学生活を一緒に考えよう (2025年2月8日)|大学生活を疑似体験するボードゲーム教材「DAIGAKU」を題材に、中高生や大学生が一緒になって「自分の理想の大学生活」を考えるワークショップを開催しました。共催:Ulinx

【解析セミナー】

  • 物体検出モデルチュートリアル (2025年6月19・26日)|YOLO、MediaPipe Pose、RetinaFaceといった、機械学習モデルによる物体の自動検出について、チュートリアルセミナーを開催しました。講師:服部響暉先生 (大阪大学)。
  • Praatで音声解析!集中セミナー (2024年9月3~4日)|音声解析ソフトPraatの使い方に関する集中セミナーを開催しました。講師:岩本教慈先生 (早稲田大学)。

 

地域の教育・福祉施設の訪問

乳幼児の保育・教育や療育など、実践の場を研究者が訪問し、園児や児童・生徒およびスタッフとの交流を通して、課題の抽出や共同の可能性を探ります。関西圏 (主に京都・大阪) にある地域のこども園や療育センターを年に複数回訪問しています (学生が帯同することもあります)。実際の保育・教育・療育に参与し、発達の専門家としての見立てを現場のスタッフと共有し、今後の対応について共に検討したり、発達心理学の基礎についてのミニ講座も複数回実施し、現場スタッフとの共通言語の創出するように努めています。

 

プロジェクトメンバー・協力者

萩原広道 (大阪大学 大学院人間科学研究科・講師) ※プロジェクト責任者

高畑脩平 (藍野大学 医療保健学部・講師)

土屋左弥子 (ゆいまわる関西・代表)

「DAIGAKU」開発チーム (大阪大学の教員・学部生からなる混成チーム)

 

お問い合わせ

講演やワークショップのご依頼など、お問い合わせは「大阪大学・発達認知科学ラボ」のお問い合わせフォームよりお寄せください。
※本文中に、「発達と教育のためのプレイフル・ラボ」関係のお問い合わせであることを明記してください。