
「発達と教育のためのプレイフル・ラボ」(Playful Lab for Development and Education) は、乳幼児期から青年期にかけての発達や教育を、楽しい「遊び」を通じて支援することを目指すアウトリーチ・プロジェクトです。その実現に向けて、支援プログラムや教材の開発・研究、およびそのためのネットワーク形成を行います。具体的には、発達研究者と保育士・幼稚園教諭などの実践家との相互交流を促進し、「子ども」という存在をより深く理解するための共通基盤を整備しながら、遊びのなかで実施できる評価・支援アプローチの共同開発を目指します。また、中高生や大学生を対象に、自分の将来を思い描き、それを他者と共有するためのゲーミフィケーションツールを開発し、教育現場での活用を模索します。これらの活動を通じて、発達と教育を一体的に支援し、共生社会の実現を目指します。
このプロジェクトは、大阪大学大学院人間科学研究科 附属 未来共創センターの「IMPACT・オープンプロジェクト」(スタートアップ型) に採択されています。


広く発達や教育に関わる人々同士のネットワーク形成や、関係者間の共通言語の創出・整備に向けて、不定期でイベントを開催しています。たとえば、最先端の学術知と実践知を共有し、研究者と実践家との相互理解を深めるためのワークショップの開催や、実際の「遊び場面」を科学的に分析し、開発したプロダクトを定量的に評価できるようにするための解析セミナーの開催などを行っています。過去に開催したイベント例をご紹介します。
【ワークショップ】
【解析セミナー】
乳幼児の保育・教育や療育など、実践の場を研究者が訪問し、園児や児童・生徒およびスタッフとの交流を通して、課題の抽出や共同の可能性を探ります。関西圏 (主に京都・大阪) にある地域のこども園や療育センターを年に複数回訪問しています (学生が帯同することもあります)。実際の保育・教育・療育に参与し、発達の専門家としての見立てを現場のスタッフと共有し、今後の対応について共に検討したり、発達心理学の基礎についてのミニ講座も複数回実施し、現場スタッフとの共通言語の創出するように努めています。
萩原広道 (大阪大学 大学院人間科学研究科・講師) ※プロジェクト責任者
高畑脩平 (藍野大学 医療保健学部・講師)
土屋左弥子 (ゆいまわる関西・代表)
「DAIGAKU」開発チーム (大阪大学の教員・学部生からなる混成チーム)
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